こんにちわ、でこままです!
日本には、家族や先祖との絆を大切にする多くの伝統行事がありますが、あまり意味を理解せずに過ごしていませんか?
でこままは…実家の母が色々とやってくれていましたが、若い頃はあまり興味がなくなんとなく参加していただけでした。
その中でも「お盆」と「お彼岸」は、お墓参りについて行く程度でしたが、実際は祖先供養や自然への感謝を込めた特別な行事だったと最近知りました!
本記事では、お盆とお彼岸の意味や由来、過ごし方について詳しく解説します。家族で楽しみながら、これらの大切な行事を知っていきましょう。
お盆とは?-祖先を敬い、家族が集まる大切な行事
お盆は、日本の伝統行事で、祖先の霊を迎え供養する期間です。
通常、8月13日から16日の4日間で行われ、多くの家庭ではこの時期に家族が実家に帰省し、先祖を供養します。仏教に由来するこの行事は、先祖の霊を供養し、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
お盆休みとよく耳にするけど、いつからいつまでのことか知らなかった…
お盆の由来
お盆の正式な名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」で、仏教の教えに基づいています。起源は、仏教の経典「盂蘭盆経」にあります。そこでは、目連尊者(もくれんそんじゃ)というお釈迦様の弟子が、亡くなった母親を救うために仏の教えを実践し、先祖供養を行ったという説話が描かれています。これが現在のお盆の行事に繋がり、先祖の霊を供養する日として定着しました。
お盆の風習
お盆には、先祖の霊が家族の元に帰ってくるとされ、その霊を迎え、送り出すためにさまざまな風習が行われます。地域ごとに異なる習慣もありますが、一般的なお盆の過ごし方は以下の通りです。
1. 迎え火(むかえび)(8月13日)
お盆の始まりである13日には、家の門や玄関前で迎え火を焚き、祖先の霊が迷わずに家に戻って来られるように導きます。火は、古くから霊を導くと考えられており、ろうそくや灯篭を使って火を灯します。
2. お墓参り
お盆期間中に、お墓参りをして先祖を供養します。家族でお墓を清掃し、供花やお線香を供えて、祖先の霊に感謝と祈りを捧げます。多くの家庭では、お墓参りが一つの家族行事として定着しており、親族が集まるきっかけにもなっています。
3. 精霊棚(しょうりょうだな)の設置
家庭では、仏壇や特別な台(精霊棚)を飾り、先祖の霊を迎えるための準備をします。お供え物には、季節の野菜や果物、お酒などが並べられます。また、きゅうりとナスを使って作る「精霊馬(しょうりょううま)」も特徴的です。きゅうりで馬、ナスで牛を作り、先祖が馬に乗って早く帰ってくるように、そして牛でゆっくりあの世へ帰っていくようにと願いが込められています。
4. 盆踊り
お盆期間中には、地域ごとに盆踊りが開催されることもあります。盆踊りは、もともとは先祖の霊を慰めるための踊りで、現代では地域の夏祭りとして楽しまれています。浴衣を着て、地域の人々が集まり踊る光景は、夏の風物詩となっています。
5. 送り火(おくりび)(8月16日)
お盆の最後の日である16日には、帰ってきた先祖の霊を再びあの世へ送り返すために送り火を焚きます。京都の「五山の送り火」が特に有名で、大文字の形をした火が山に点灯され、先祖の霊をあの世に送り出します。家庭でも送り火を焚き、先祖の霊を敬意を持って送り返すことでお盆が終わります。
お盆の意味と現代
お盆は、ただの長期休暇ではなく、祖先への感謝と供養、家族との絆を深めるための行事です。現代においても、多くの人がこの時期に実家に帰省し、家族と一緒に過ごす大切な時間を持っています。特に忙しい現代社会において、お盆は家族や親族が一堂に会する貴重な機会となり、先祖や家族のつながりを再確認する意味合いが強いです。
お盆の過ごし方
- 帰省:都市部で働く人々は、実家に帰省し家族と過ごします。お墓参りや迎え火・送り火などの伝統的な儀式を一緒に行います。
- お盆休み:会社や学校もこの時期に長期休暇を取るところが多く、旅行に出かける家族も増えています。国内外での観光や温泉旅行など、お盆の時期はリフレッシュの機会としても活用されています。
- オンラインでの供養:最近では、遠方に住んでいる場合などは、インターネットを使ったオンライン供養や法要も増えてきています。これにより、物理的な距離を超えて供養の気持ちを表すことができます。
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お彼岸とは?-自然と先祖に感謝する季節の行事
お彼岸も、お盆と並んで日本の仏教行事の一つで、年に2回、春分と秋分の時期に行われます。
春と秋の彼岸の期間は、それぞれ春分の日と秋分の日を中心とした7日間です。
つまり、春彼岸は春分の日を含む前後3日ずつ、秋彼岸は秋分の日を含む前後3日ずつが「彼岸の入り」から「彼岸明け」として定められています。
お彼岸の由来
「彼岸」という言葉は、仏教の教えに由来し、煩悩や欲望の世界である「此岸(しがん)」から悟りの世界である「彼岸(ひがん)」に渡ることを意味します。この期間は昼と夜の長さがほぼ等しく、自然界のバランスが取れた時期として、心を静め先祖供養や自身の行いを見つめ直すのにふさわしいとされています。
お彼岸の風習
お彼岸の期間中は、お墓参りや仏壇での供養を行うのが一般的です。先祖に感謝の気持ちを伝え、亡くなった方々の冥福を祈る大切な機会です。また、春彼岸や秋彼岸には、家族が集まってお墓参りをすることが多く、親族との絆を深める時間にもなります。
1. お墓参り
お彼岸の最も代表的な風習はお墓参りです。墓地をきれいに掃除し、供花やお線香を供え、先祖の霊を供養します。この時期は特に家族や親族が集まりやすく、皆で一緒に先祖を思いながら供養することが多いです。
2. お供え物
仏壇には、季節の果物やおはぎ、ぼた餅をお供えします。春彼岸では「ぼた餅」、秋彼岸では「おはぎ」を食べる習慣がありますが、これらは同じもので、季節の花である牡丹(春)と萩(秋)から名付けられました。
ぼた餅とおはぎって何が違うんだろう…
昔は田舎でよく食べた覚えがあるけど、この時期に行っていたからだったんだ!
3. 彼岸会(ひがんえ)
お寺では、「彼岸会」と呼ばれる法要が行われることが多く、信者たちはこの時期に参拝し、先祖の供養と共に仏法の教えを学びます。
お彼岸の意味と現代
お彼岸は、仏教の行事としてだけでなく、自然に感謝し、家族や先祖を敬う時間としても現代に受け継がれています。お彼岸の時期には、親しい人々と共にお墓参りをし、祖先への感謝の気持ちを再確認するとともに、自分自身の心を見つめ直す大切な期間でもあります。
まとめ
お盆とお彼岸は、どちらも日本文化に深く根付いた行事で、どちらも家族のつながりや先祖供養を大切にする心を象徴しています。
忙しい日常の中で、これらの行事を通して家族との時間を大切にし、心静かな時間を過ごすことができるでしょう。